カラオケDAMの最新機種はAiによる採点!『LIVEDAM Ai』のここがすごい

Aiは人間の感情を認識したり、音声認識したりすることができる技術として、様々な業界での活用が期待されています。

そんな中、昨年10月、株式会社第一興商はLIVEDAMシリーズの最新機種としてAi技術を搭載した『LIVEDAM Ai』をリリースしました。特にこれは、業界初のAi機能搭載としてリリース当初から絶大なる人気を誇っているわけですが、一体Ai技術を搭載した『LIVEDAM Ai』は具体的にどんなところがすごいのでしょう?

今回は、Ai機能を搭載した『LIVEDAM Ai』の魅力に迫まるとともに、高得点を取る方法についても解説してまいります。

『LIVEDAM Ai』の採点はAiの技術を活用

『LIVEDAM Ai』(ライブダムアイ)は、株式会社第一興商が提供する通信カラオケシステムDAMの、新たなフラッグシップモデルです。Aiと名の付く通り、『LIVEDAM Ai』は業界初のAiによる音声認識機能、Aiの深層学習モデルを採用しています。

『精密採点Ai』はAiが感情を検出して得点化

DAMの採点ゲームといえば、前回のモデルまでの『精密採点DX‐G』の頃から、難易度の高い採点として有名で、それゆえに好んで遊ぶ人も多かった採点機能です。

従来の機能において『音程』『表現力』など、さまざまな項目がありましたが、『LIVEDAM Ai』の採点機能『精密採点Ai』ではそれらの項目に加えて『Ai感性』という項目が追加されています。

この『Ai感性』というのが、DAMの膨大な歌唱データを機械学習をすることで生まれた、歌い手の歌唱力や人の感情を揺さぶる歌唱を検出して得点化するものです。これらはAiの深層学習に加えて、音声認識技術、感情認識技術を活用しています。

Ai感性メーターが詳細に分析

この『Ai感性』ですが、歌唱中に『うまく聴こえる歌唱テクニック』や『感情を揺さぶる歌唱テクニック』をAiが検知すると、音程バーの右下ほどに表示された『Ai感性メーター』のバーがピンク色に伸びていきます。逆に、あまりよくない歌唱をすると、青色のバーが反対側に向かって伸びていくイメージです。

また、歌唱後は演奏区間ごとのAi完成メーターの評価結果をグラフで確認することができます。どこが良かったのか(ピンク色)どこが良くなかったのか(青色)が明確になることで、さらなる歌唱力アップにつながります。ただ単に遊ぶだけではなくて、オーディションを受ける方、芸術祭などで大勢の前で歌う予定のある方などは大いに活用することができるでしょう。

Ai感性ボーナスで得点アップも

『Ai感性』が感情や歌唱力を検出して、どうなるのだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これは実際に総合得点の中にボーナス得点として組み込まれてきます。

というのも、これまでの採点機能『精密採点DX‐G』においては、『表現力ボーナス』『音程ボーナス』『ビブラートボーナス』などが加点対象でした。しかし、『LIVEDAM Ai』ではそれらを集約し、Ai感性の得点も加味したボーナスとして『Ai感性ボーナス』が加点対象とされています。

従来の何か突出した点に対してのボーナス得点ではなく、総合的な加点として『Ai感性ボーナス』が追加されることになりますので、高い場合で加点だけでも5点から6点程あるときもあります。ですので、加点無しの得点が85点程であったとしても、Ai感性で得点を伸ばし90点に届くといったような得点アップの可能性もあるわけです。

音声認識によるAiアシスタントも搭載

精密採点におけるAiの活用にとどまらず、『LIVEDAM Ai』では、音声で操作できるAiアシスタントも搭載しています。これはいわゆるグーグルホームなどのスマートスピーカーのようなもので、DAMの機械に向かって『OKDAM』と声をかけ、『○○(歌手)の○○(曲)を入れて』と話すと、指定された楽曲を音声で予約することができます。

他にもキーの上げ下げ、演奏中止、早送り等20種類以上の多様な操作に対応することが可能です。

特にこの機能は今後、インバウンド向けに数か国語に順次対応していくとのことで、日本語が分からない外国人観光客でも音声で予約できることでスムーズに、そしてストレスなくカラオケを楽しむことが出来るようになるでしょう。

Aiがユーザーにピッタリのおすすめを選曲

このように、最新技術が盛りだくさんで身近に体験できるAiとして人気な『LIVEDAM Ai』ですが、それゆえにフリータイムで予約して、時間が経ってくると何を歌ったらよいのか分からなくなってくるといった方も少なくないのではないでしょうか。

そんな時に活躍するのが、Aiがユーザーの好みを認識し『おすすめ曲』や『おすすめの歌手』を開示してくれるシステムです。

このシステムは、Aiが楽曲や歌手をおすすめするレコメンド技術として第一興商と株式会社NTTドコモが共同で開発しました。第一興商がもつ膨大なユーザーの歌唱履歴から多種多様な歌唱パターン、歌詞などを解析し、それをAiが学習することによって、ユーザーそれぞれの歌唱順や周期性をリアルタイムに推測し、適切なレコメンドが可能となったのです。それは、歌い手が1人であっても、複数人のグループであっても変わりません。

同技術開発過程で行った実証実験では、これまでカラオケリクエストコマンダーなどで提供してきた類似ユーザーに歌唱されやすい楽曲をおすすめするレコメンドサービスと比較して、2.2倍の精度でユーザーが歌おうと思っていた楽曲をレコメンドすることに成功したと言います。

これにより、ユーザー側は『何を歌ったらよいか分からなくなった』などのカラオケに対する飽きを感じることが少なくなると言えます。

LIVEDAM Aiで高得点を取る方法はある?

このように、LIVEDAM Aiには、歌の採点から選曲操作等、あらゆる面でAiが活用されています。カラオケで楽しみながら、気軽にAiを利用することができるので、最新技術への敷居も低く感じさせてくれるでしょう。

遊びとはいえ、カラオケをするからには本気で歌いたい、高得点を取りたいというかたも多いはずです。ここからは、Aiを完全攻略して、LIVEDAM Aiで高得点を取る方法について解説してまいります。

Ai採点の攻略①表現力

Ai採点を攻略するにあたり、最優先事項とされているのは、『しゃくり・こぶし・ビブラート』になります。先ほど、Ai感性についての解説をした際に、これらの加点が高得点につながってくると解説しました。Aiに『上手い』と感じさせる『表現力』が高得点につながる重要事項であるといえるでしょう。

Ai採点の攻略②抑揚

また、DAMの採点時に表示される画面を詳しく見たことがある方であればわかるかもしれませんが、歌全体の点数と合わせて、抑揚の点数も表示されています。Ai採点の場合は、抑揚も表現力の一つとして採点されるため、抑揚が50~60点以下の場合、Ai感性点から大きく減点される可能性があります。

サビの部分と、AメロBメロの部分との声量の差等を意識すると最終的な点数も上がるかもしれません。

Ai採点の攻略③音程

音程があいまいですと、当然いい点を取ることはできないと思われがちですが、これまでのDAMの採点とLIVEDAM Aiの違う点は、音程が多少ずれていたとしても、全体的な表現力等が高く、歌としてうまく聞こえていれば高得点につながる可能性があるという点です。

もちろん、まったく音程があっていないということであれば話は別になりますが、LIVEDAM Aiの場合は、それほど音程は重視されないと思っていただいて問題ないでしょう。

というのも、Aiが『上手く聞こえるかどうか』を判断して採点しているために、歌の表現としてどうなのかを点数付けしているためです。

Ai採点の攻略④リズム

また、精密採点では、普段聞いている音源よりも速いテンポで歌ってしまうと、『走り』、逆に遅く歌ってしまうと『タメ』になります。精密採点Aiの場合はどの曲も『走り』に分類されやすくなっているようで、100曲以上精密採点Aiで歌唱した方によると、ほとんどの曲でリズムが『走り』になり、点数が伸びなかったといいます。

精密採点Aiのリズム
出展:第一興商 LIVE DAM Ai 精密採点Ai 採点結果画面 リズム

精密採点Aiで高得点を取るには、『走り』になりやすいことを考慮して、『タメ』気味に歌うとよいでしょう。タメ気味に歌う方法としては、発声をしっかりしたり、1つ1つの言葉を大切に歌ったりするなどです。リズムの点数が低くなると、総合得点が一気に低くなりますので、リズムは特に攻略する必要があります。

選曲も大事

もちろん、表現力、テクニック等も重要なのですが、高得点がとれるかどうかは選曲に左右される部分もあります。2020年1月5日時点では、店舗160を超えるアップテンポの曲で100点を取った人は未確認であるといいます。また、バラード系のほうが、ビブラートやこぶし等を入れやすいということから、アップテンポな曲よりはバラード系のほうが高い点数が取りやすいといえるでしょう。

2020年1月5日の『カラオケバトル』の放送でもテンポ150超えの出場者はいませんでした。

まとめ

Aiの感情認識技術を活用した『精密採点Ai』、音声認識によるAiアシスタント、それからAiがユーザーにおすすめの曲をレコメンドするシステム等、『LIVEDAM Ai』には気になる最新技術や魅力が沢山詰まっていました。

また、『LIVEDAM Ai』は、業界最多級となる22000曲が本人映像に対応していたり、外国語の楽曲が新たに2000曲以上が追加されたりするなど、幅広いニーズとジャンルに対応しています。

身近に体験できるAi機能の1つでもありますので、是非お近くのカラオケ店に『LIVEDAM Ai』が導入されていないか確認してみてはいかがでしょうか。きっとアーティストになったような臨場感のあるカラオケを楽しむことができます。