飲食店におけるAi活用術!本当に今後必要!?

テクノロジーの進化に伴い、あらゆる面で可能性を秘めているAi(人工知能)。
人々のAiに対する期待も高まる中、自社にとってのAiに期待する事とはどのようなものでしょうか?
そこで今回は、政府の対策やコロナ感染防止対策によって客足が戻りつつある飲食店に焦点を当て、これからのAiの活用について言及して参ります。その他、今後のAiの必要性、更には補助金制度を使いITツールを導入する方法をご紹介いたします。
目次
飲食店におけるAiの活用法
では、早速飲食店における活用法を事例を交え、以下3つご紹介致します。中には面白い取り組みもありますので、参考にご覧下さい。
・顔パスでVip感満載
・ほぼ無人のレストラン実現
・人手不足、人件費削減
顔パスでVip感満載
飲食店では、従業員がお出迎えしたり声かけなどによって入店しますが、一方では、顔パスで入れるお店が存在します。
ラーメン凪田町店では、Aiを使った顔認証注文システムを行っています。お店のプレミアムパスを購入した方が体験できるものなのですが、例えば、1か月8000円・3か月22000円とパスを購入する事で、定額制の会員になれます。(時間指定のタイムパスもあります。)席に着くと、小型のデジタルサイネージがあり、そこから注文をするという流れです。
面白いことに、注文し卓上に着くまでの間、調理をしている映像がサイネージ上で見ることができ、「あ、そろそろだ!」と出来上がりのタイミングも分かっているようになっています。ラーメンが出来上がると卓上の上段・下段どちらかにラーメンが上がってくるシステムです。会員ならでのvip感が味わえ、顧客満足度にも繋がりますし、声を出さない事で、コロナ感染対策にもなり安心感も得られます。
ほぼ無人のレストラン実現
東京・秋葉原にある寿司ブリトー専門店では、毎日の食材や販売時間を考慮し、商品の価格をAiが決めています。
お客は、スマホで注文から決済までを行い、これによって、ほぼ無人のオートメーションレストランが実現しています。気になる料理の提供ですが、「~番からお取りください」といった通知に従い、お客が指示された番号のボックスに自ら取りに行くシステムです。
ボックス内に商品が届くと、ボックス内の上部分についているカメラがバーコードを読み取り、デジタルサイネージに名前とボックスナンバーが表示され、お客に連絡がいく、というものです。実際に訪れた客は、「未来感を体験できワクワクした!」との高評価です。食品を購入する他に、新たな顧客体験を与えることで集客にも繋がっているようです。
人手不足、人件費削減
長崎・佐世保のハウステンボス内にあるたこ焼き店では、人間とロボットが協働しています。従業員が2~3人必要とする店内ですが、ここではAiによる認識システムでたこ焼きの回転を管理し、人間と変わらない仕事ぶりで活躍しています。
Aiを導入することで、人手不足や人件費削減にも繋がっています。
仕事をこなしていくうえで、Aiは人間の手では負えない部分をフォローしてくれ、それぞれが解決したい部分に介入し、パートナーとしての地位を築いているようです。
飲食店で今後Aiが必要な理由は?
続いて、飲食店において今後Aiが必要な理由を言及致します。現在抱えている飲食店での問題点から探っていこうと思います。
・コロナ感染対策
・人手不足解消
・業務の効率化
コロナ感染対策
飲食店に限らずですが、新型コロナが日本でも発生した頃、コロナ感染が懸念され以前より多外食を控える人も多く見られました。しかし、最近では感染対策も徹底されているところが増え、当初より全体的に客足が戻ってきているようです。
実際に、マーケティングを手がけるインテージによる「外食時に飲食店に求めること」の調査結果によると、マスクや消毒の他に、タブレット端末などによるオーダー制が充実してきた事が客足を戻す要因に繋がったと分かりました。
この調査では、感染状況が一時的に収まった2020年の6月1日~3日に、819人に対して行われた調査と、感染が拡大し始めた7月27日~29日に、847人に対しての比較分析を行ったものです。ファストフードやレストランでは、13.6%→23.7%と、軒並み上昇しています。
人が介入してしまうと感染の恐れがあるため、こうしたサービスがあると安心が大きいようです。そして、コロナ感染対策としてAiの活躍が大きいのが、入店前の入場制限です。事前に対策が行える事で、お客だけではなく店側もお互いに安心感があり、ここでもAiの活躍の影響は大きいようです。
人手不足解消
日本では人手不足が大きく取り上げれていますが、まさにこうした問題をAiが解決へと導いています。
例えば、パン屋さんでもトレーにパンを乗せたままパンをカメラで撮影することで、瞬時にAiが個数や種類からお会計をしてくれます。人の手で行うよりお客を待たせる時間も少ない為、混雑を避けることができまし、人手不足も解消されメリットは大きいです。
また、近年ではAiによる新人スタッフの教育指導も始まっています。Aiということで質問事項も気兼ねすることなく聞けますし、外国人スタッフには多言語を操るAiなら、問題なく指導ができるのではないでしょうか?
業務の効率化
飲食店では、忙しい時間帯には発注や予約管理、注文時のオーダーや会計など、一度に行わなければならない状況も出てきます。
そういった場合にAiを活用し、業務の効率化を図る事も必要です。例えば、先のAi活用法でも述べたように、顔パスでの入店や、入店からお会計まで従業員を介さずに行えるシステムなど、人間が行っていた作業をAiに担ってもらう事で、他の作業に入ることができ、結果的に業務の効率化にも繋がります。
このように、Aiと人間が協働してくことで、今後も続くであろうコロナ禍や、人手不足を感じさせない業務の効率化といった点でも、今後も更にAiの活躍に期待が膨らみ、導入する店舗も増えていく事でしょう。
飲食店にAiを導入するときに活用できる補助金制度
Aiを活用しIT事業を行いたいけど、資金面においても不安を感じている、といった方も多いのではないでしょうか。そうした方向けに、補助金制度がある事はご存じでしょうか。下記に「IT導入補助金2020」をまとめてありますので、参考にご覧下さい。
また、実際に補助金を活用した事例もご紹介します。
IT導入補助金2020
①事業目的
中小企業や小規模事業等の皆さんが自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する一部を補助する事で、業務効率化・売上アップをサポートするもの
②補助対象者
中小企業・小規模事業者(飲食、宿泊、卸・小売、運輸、医療、介護、保育等のサービス業の他、製造業や建設業等も対象)
③補助金の上限・下限額・補助率
30万~最高450万まで(A類型・B類型にもよる)補助率は1/2以下
④応募期間
通常枠(9次締切分の申請2020年11月2(月)迄)
特別枠(8次締切分の申請2020年11月2日(月)迄)
*中小企業、小規模事業の方は現在応募を受け付けております。ITベンダー・サービス事業の方の登録申請は締め切りました。
問い合わせ先の電話番号も記載されてありますが、込み合っている状況の為、メールでの問い合わせが最適です。
活用事例「有限会社仲原紹介」
ここで、実際に補助金制度を活用された事例をご紹介します。
「有限会社仲原紹介」は、伊豆の中央道路沿にドライブイン「いちごプラザ」を運営しています。
①導入目的
観光客の増加や外国人観光客へのおもてなしとして、ロボット型接客ツールを導入されました。観光客の増加によって、接客対応に追われ製造に集中できない状況が続いた為。また、高齢スタッフも多く、語学をこれから学ぶには限度があり、導入を決定しました。
②取り組み
接客サポートツール「おもてなしロボット コロン」を設置し、日英中同時通訳によって接客を行っています。
③効果
3台のロボットをそれぞれに配置し接客を行った結果、従業員が製造に集中する事ができ、助かっています。今後は、外国語も設定し、看板商品である「いちご大福」を海外へアピールする良いチャンスに繋がるのでは!と考えています。
まずは、自社の課題は何かを明確にし、人間の手で解決が難しい場合は、ITツールを使い課題解決していくことが望ましいでしょう。またその際には、補助金制度を活用し資金面で役立てると良いでしょう。
まとめ
従来は、Aiロボットが接客を行う事は、漫画やアニメの世界でしたが、現代では従業員と変わらない仕事ぶりで、実際に業務の効率化にも貢献しています。
また、Aiをうまく活用している例を見てみると、人間ができることとAiができることの住み分けをする事で、快適なビジネスを築き上げているようです。
ITツールに挑戦してみたいと感じた方や、今後の参考にとお考えの方も、まずは自社の課題をしっかりリストアップし、補助金を利用しながら新たな取り組みに役立てられると良いでしょう。
Aiチョイスでは、そんな皆さんのAiに対する疑問点などもご紹介していますので、その他の記事もぜひ、参考にご覧下さい。