今から10年以内におこりえるパラダイムシフト・Aiを開発する企業と活用する企業、そしてAiに置いて行かれる企業

Aiが近年、機械学習におけるディープラーニングの影響で様々な企業がAiを利用したサービス展開をスタートしている。これは数年前にコンピューターが開発される前後の時代の動きに近いものがある。以前Aiの歴史について触れていいますが、今のAiブームは第三次Aiブームと言われています。そしてコンピューターやスマホの歴史にも同様にブームが数回に分かれて発生していますが、同じく第三次ブームの時にある変化が出てきているのです。
目次
コンピューター史における時代の流れ
世界のパラダイムを大きく変化させてきているコンピューターですが、このコンピューターにおけるムーブメントは開発されてから実に5回のムーブメントが起こっています。コンピューター史においてはブームとは言わず第一世代・第二世代・第三世代といわれていますが、今は複数のメディアにコンピューターが活用されている第五世代(1995年以降)といわれています。
第三世代は1975年~1985年をさしますが、この時に生まれたのがIC(集積回路)です。この登場によりコンピューターは小型化がすすみ信頼性が一気に高まり一般家庭向けのコンピューターが発売されるようになりました。つまりこの時期に今のOSであるWindowsや1984年にはMacintoshなどが発売を開始しています。
日本の第三世代の携帯がパラダイムシフトの起点
続いて今やパーソナルコンピューターといっても過言ではないスマートフォン、携帯電話ですがこちらも世代が分かれています。携帯電話の第一世代といわれているのは、80年代初期に登場したショルダー式のアナログ電話です。そのご第二世代といわれるデジタル電話というものが90年代に登場します。この時にPHSなどのサービスが始まり携帯電話の普及が始まります。そして2000年に入り第三世代といわれるiモードなどのガラパゴス携帯です。
この第三世代で一気にユーザー数を増やしていった日本の携帯市場は今や10兆円規模となるほど広がりを見せています。つまり第三世代でパラダイムシフトがはじまり、一気に広がりを見せる傾向が日本市場にはあるといえるかもしれません。
それぞれのパラダイムシフトポイントについて
コンピューターにおいても携帯電話においても第三世代というものから一般的に広がりを見せ、最終的にパラダイムシフトが起こっていることが見て取れます。安直な考え方をするとこのAiシステム・技術においても同様のことが予測できます。つまりこのAi技術・サービスのブームからいよいよ本格的にAiが一般家庭や一般企業にも進出してくると考えられます。
このようなパラダイムシフトの始まりおいて必ずおこるのが、パソコンで言えばOSであり携帯電話であればキャリアといった、メインサービスを提供する企業が決定するのもほぼこのタイミングです。そして今Aiにおけるクラウドサービス展開・競争をしている企業がGoogle・Amazon・Microsoftの三社です。
3社いずれのサービスを展開するかが重要
現在では多くの企業がワードやエクセルといったMicrosoft社のソフトを利用し仕事をしているが、以前は一太郎やその他のワードソフトなどを利用していたり同様にそれらに付随したサービスやプログラムを展開している企業もありました。同様に今、これらAiクラウドにおいてAi開発環境を提供している3社いずれかのサービスを利用してAiサービスを検討している会社は見極めなければなりません。
見極めるポイントとしては世間における認知度・信頼度、そして開発環境における汎用性です。それぞれ3社とも認知度として申し分なく同様に信頼度は高くあるように感じます。一方で汎用性といった部分では、Googleが一歩先をすすんでいる印象です。
一般企業における今後のAiサービスに対する動き
一般企業において、Aiサービスを開発する技術を身に着けたりサービスを展開するのはハードルが高いのも事実です。ではこれらのAi企業とは離れていると感じる一般企業は今後どのようにAiを向き合っていけばいいのでしょうか。
インターネットの普及時を考えてみてください。当時はインターネットは情報の流出が怖く、自社サービスとは関連性が低いため特にHPやネットのサービス・ネット販売などしたくないといった企業は、今ようやくHPやネット販売を開始している状況です。一方で早くからネット業界が今後時代を担うと判断した人たちが今、大きな会社を経営し野球の球団にもそれが反映しているのではないでしょうか。
つまり、一般企業においてもまずはAi技術は自社業務においてはかけ離れたものであるという認識から、自社でも活用できるAiサービスはないか?もしくは開発できないかと考えることを始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
Aiブームは、今までと同様に収束の時期を迎えると提唱する人もいます。しかし、いままでの関連するディバイスの歴史を振り返ったときに3回の変革が起こったモノは、社会的に大きく影響しパラダイムシフトを起こしてきています。そしてAiもこの3回目の変革時におけるパラダイムシフトを心しておいたほうがよさそうです。そして、一般企業人においてはパソコンや携帯電話が普及したときと同様のことが起こると考え、自社に活かせるAi技術を今のうちから探しておくことをおすすめします。