Ai搭載のおもちゃが子供に与えるメリットデメリットを考えてみた

ICT教育など子供の成長過程においてインターネットやAiなどの技術を有効的に活用する場面が増えてきました。これらは、今後のネット社会、最新技術を多く活用する社会において、教師や親の効率化にとどまらず十分に技術を活用できる人材育成や、苦手意識をなくすための取り組みのためでもあるとアナウンスされています。

特に、科学・技術・工学・数学の教育、すなわちSETM教育においては、Aiを搭載した教育玩具も広がってきているところです。このようなおもちゃは学校教育や塾などの教育現場にとどまらず、比較的低価格で購入することができるようになったことから、家庭内での利用も気軽にできるようになってきました。

しかし、Aiを搭載したおもちゃは、なんだか不安であるという方も少なくないのではないでしょうか?そこで今回はAiを搭載したおもちゃを子供に与えるデメリットやメリットについて見ていきたいと思います。

Aiを搭載したおもちゃはどのようなものか

そもそも、Aiを搭載したおもちゃとは、名の通り、Ai(人工知能)を搭載したおもちゃなのですが、実際それはどのようなものなのか気になりますよね。

ここからは実際の例を挙げてAi搭載のおもちゃについてご説明します。

COZMOの例

COZMOは、子供が自らプログラミングすることで、思い通りに動いてくれる可愛いロボットです。プログラミングといっても難しくなく、ブロックを組み合わせていく感覚でロボットのプログラムを完成させられるので、子供でも簡単に操作できます。

COZMOは2016年にアメリカで発売されて以来、驚異的に売れているおもちゃであり、日本ではタカラトミーが同製品を2万6980円で販売をしています。

COZMOの特徴

COZMOの特徴はAiが環境を自動で認識し、人がそこにかかわらなくても機械自身が勝手に行動して学習する点です。ユーザーとの間で何らかのやり取りをすればするほど、Aiは人間との関係性を強く学習することができます。放っておいても、自分で学習や進化をしていくため、おもちゃやロボットというよりはペットの小動物というて邦画感覚的には近いでしょう。

また、自分で学習をする上に、ユーザーとの関係性で性格も変化します。基本的にはやんちゃな性格だが、ハイタッチを要求してきたときにきちんと対応をすると、気を許してくれる正確になる一方で、振り回したりすると怒りを表現し、それらを続けてしまうと性格が悪くなるようです。表情と声を使って感情を表現するため、今どのように感じているのかわかるようになっています。

Ai搭載のおもちゃを子供に与えるメリット

では、このようにAiを搭載したおもちゃを子供に与えるメリットとはどのようなことがあげられるのでしょうか。メリットデメリットそれぞれありますが、まずはメリットから見ていきましょう。

情操教育に役立つ

先ほどのCOZMOの例もそうですが、Aiを搭載したおもちゃは自分の感情があるかのように振る舞い、笑ったり怒ったりもするし、時々想定外の動作を見せます。子供もCOZMOのそのような振る舞いに合わせるような対応を取りますので、まさしくペットと接するのと同じ様な状況が生まれるということです。実際、病院や介護施設にもセラピー効果があるとして採用されている例もあります。

客観的に物事を見る練習にも

視点の切り替え、いわゆる客観的に物事を見るということを学べるという点もメリットとしてあげられます。というのも、子供にとって、第三者の視点からものを見なさいといってもハードルが高いものですが、成長するにつれて、自分以外の視点からの風景の見え方というものが想像できるようになっていくわけです。それを幼いころからCOZMOなどのAiを搭載したおもちゃを活用することで、実際の見え方を知ることができるというのは、他社支店の構築のみならず自分自身の客観視にも役立てることができるでしょう。

プログラミング教育に役立つ

更には、COZMOは自分でプログラミングをすることで思い通りに動いてくれるという機能をもっています。プログラミングとは、学校教育の中でも必須項目となるなど、今後の情報化社会を生き抜く中で必要不可欠なものとなっていっているわけですが、それを幼いころからおもちゃを利用して身に着けていくことで、苦手意識などの壁を取り除くことが期待できます。

Ai搭載のおもちゃを子供に与えるデメリット

とはいえ、幼いころから機械とコミュニケーションをとらせることで、きちんとした生身の人間とのコミュニケーションが難しくなるのではという疑問や、デメリットなどもちろん上げられます。

人間とのコミュニケーションへの懸念

幼いころから機械を操作したりプログラミングなどで自分の思うようにおもちゃを動かしてしまうことができるようになることで、生身の人間とのコミュニケーションにおいて、自分の思うようにいかなかったときの対象法などが分からなくなってしまうことなどが懸念されます。

長時間のゲームなどの問題を拡大させる可能性も

近年は任天堂スイッチやWii、そしてスマホゲームなど、気軽楽しめるゲームが多く出回ったことで、子供の長時間のゲームなどの問題も出てきています。

Aiのおもちゃもしかり、教育や勉強の一部となる部分はあるとはいえ、学校の勉強の妨げになるようであれば穏やかではありません。

まとめ

今回は、Ai搭載のおもちゃの例と、それらを子供に与えるメリット、デメリットについてお伝えしました。

アレルギーなどが原因でペットを飼うことができない家庭もあるかもしれませんが、Ai搭載のおもちゃはペットのように小さな子供たちの情操教育を担うことができるようになるかもしれません。また、価格も比較的低価格ですので、家庭への導入もしやすくなっています。

今年2020年から小学校においてプログラミング教育も開始されるため、家庭だけでなく、学校現場やプログラミング教室におけるSETM教育やAiの活用などの需要が高まってくることが予想されます。Aiを搭載したおもちゃは幼いころにとどまらず、年齢が上がっても、センサーや動作をプログラミングできるなどSTEM教材としても最適ですので、今後の社会を生き抜く若者には、とても便利なものかもしれませんね。