『Gmail』のAi機能とは!?入力予測や自動返信も可能

近ごろでは、ショッピングサイトの画像認識機能やスマートフォンの音声認識機能など、さまざまな製品サービスのなかにAiの技術が活用されるようになりました。
そのなかでも、Googleの提供サービスであるGmailで、私たちの知らないうちにAiの技術が活用されていることはご存じでしょうか。
今回は、Gmailのサービスに活用されているAiの技術に焦点を当てて、その具体的な機能の特徴や使い方などをご紹介していきます。
目次
Gmailとは
そもそも「Gmail」とは、米Google社が運営、開発を手がける、WEBベースのフリーメールサービスです。
サービスの提供が開始されたのは2004年4月1日。Microsoft(マイクロソフト)の提供する「Outlookメール」や、Yahoo!(ヤフー)の提供する「Yahoo!メール」と並んで、今や世界的なメールサービスのひとつとなりました。
シンプルな機能性と使い勝手の良いUI(ユーザーが目に触れる操作画面などのこと)から、サービスのリリース以降、現在までに月間のアクティブユーザー数が15億人を達成。WEB上で最も人気の高いメールシステムと言って差し支えないでしょう。
GmailのAi機能
もはやビジネスの現場においては欠かせない存在となったGmailですが、近ごろでは、Aiの機械学習を活用した便利で先進的な新機能が次々と実装されるようになっています。
スマートリプライ
「スマートリプライ」は、受信したメールの内容をAiがテキスト分析することによって、受信メールの内容に応じた返信文案を提案してくれるという機能。
Aiが生成した返信文案のうちのひとつをタップするだけで返信が済んでしまうため、ユーザーは定型的な返信文章の打ち込み時間を節約することができます。
定型的な返信作業が多いユーザーにとっては、積極的に利用していきたい機能と言えるでしょう。
Smart Compose
「Smart Compose(スマートコンポーズ)」は、Aiがユーザーの入力文章を事前に予測し、次に入力される可能性の高いフレーズを提案してくれるという機能です。
今のところは英語のみの対応となっていますが、同じフレーズを繰り返し入力する手間が省くことができるとともに、文法やスペルミスのリスクも減らすことができます。
英語を使ったやりとりが多いユーザーにとってはありがたい機能と言えるでしょう。
Aiによる自動仕分け
毎日の業務ルーティーンのひとつとして、大量のメールの仕分けに時間がかかってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そんなときに使えるのが「Google Chrome(グーグルクローム)」の拡張機能のひとつである「Notia(ノーティア)」。重要メールの仕分けや対応漏れのお知らせ、日程調整メールの作成などの煩雑なメール整理作業を、Aiが自動的に行ってくれるようになります。
GmailのAi機能はセキュリティと操作性を向上
Gmailでは、セキュリティと操作性の向上などの観点から、Aiの技術が数多く使用されています。
Gmailのセキュリティ
Gmailには、Aiの深層学習技術を活用したメールファイルのマルウェアスキャン機能が実装されています。
Aiが過去の膨大なメールファイルのデータから、ウイルスファイルやマルウェアメールの特徴を学習することで、悪意のあるファイルを自動的に検知し、迷惑メールに割り振ったり、削除ファイルとしてゴミ箱へ移動させたりすることができます。
2019年の機能実装以来、悪意あるスクリプトを含むドキュメントの検出数が10%ほど増加しているとのことなので、今後もメールセキュリティの向上が期待できそうです。
Gmailの操作性
シンプルな機能と操作性で人気を博しているGmailですが、こうした諸々の機能はAiの学習技術によって支えられています。
返信文案をオートで作成してくれるスマートリプライや、重要メールなどを自動で仕分けしてくれる新機能などは、本来であれば人間が手作業で行わなければならないところをAiがヒトに代わってこなしてくれるため、操作性の向上に一役買っていると言えるでしょう。
特にGoogleは、Aiの研究開発を世界的に牽引している一大企業としても業界の内外で知られているため、今後も先進的なAiサービスの実装が期待できそうです。
GmailのAi機能でテレワーク業務も効率化
新型コロナウイルスの影響によりさまざまな業界でテレワークへの業務移行が進められている昨今、GmailのAi機能を活用することによって自宅での業務においても生産性の向上を見込むことができるでしょう。
特に、スマートリプライやAiによる自動仕分けの機能を活用することによって、日々のメール返信や宛先ごとの整理にかかる時間を節約することができるため、日常的にGmailでのやりとりを行う場合には積極的に活用していきたいですね。
まとめ
ビジネスにおける日々の業務においては、Gmailを始めとするメールサービスは今や必要不可欠な存在となっています。Aiを活用した新機能を有効活用していくことで、業務効率化や事務作業時間の節約に繋げていくことができるでしょう。
今回ご紹介した機能以外にも、Google Chromeの拡張機能のなかにはAiを活用した便利な機能が数多くあるため、興味のある方はこれを機会に、メールサービスの見直しや拡張機能の導入などを検討してみてはいかがでしょうか。