【Ai×医療】ビッグデータによる診断とは?医療現場におけるAiの秘めた可能性!

Ai(人工知能)の進化に伴い、いま、社会全体も大きく変わろうとしています。人間だけでは解決できない部分に、Aiを介入させることでさまざまな分野において課題解決を実現させてきました。中でも、医療現場においては「Aiドクター」と呼ばれる新しいシステムを導入している国も出てきています。

そこで今回は、「Aiドクター」とはどういったものなのか、ビッグデータによってどのように診断を下すのか、メリット・デメリットなども踏まえ解説していきます。

ビッグデータとは?ビジネスへの活用例をご紹介

 

医療現場における現状の課題

Aiドクターをご紹介する前に、まずは医療現場においてどのような課題を抱えているのか少し見ていきたいと思います。

・医師不足

厚生労働省「平成30年(2018年)医師・歯科医師・薬剤師統計の概況」によると、医師の数は毎年増えてはいるものの、医師が大都市に集中していることで、郊外から遠ざかるほど医師が足りていない状況が起こっています。特に地方では、医師不足によって十分な医療を受けられないばかりか、その分医師の労働時間が増えたことで医師が体を壊し退職する、といった悪循環が生じています。

・新型コロナ感染拡大による医療現場のひっ迫

この問題はテレビのニュースなどでも連日放映されているように、日本でも日々新規感染者数が増加し、通常の診療や入院患者においても病床が確保できないなどといった現状も起こっています。

では、次項から本題のAiドクターについて解説して参りたいと思います。ビッグデータを活用しAiはどのように診断を下すのか、そしてどのような場面で活用されているのか、米国・英国それぞれのAiドクターをご紹介していきます。

Aiドクターとは

Aiドクターとは、その名の通りAiが病気の診断を下すというものです。

日本では、Aiを使った医療支援が行われてはいますが、最終的には人間の医師が判断を下します。ですが、ここで解説していくAiドクターは、その判断に人間の医師の解釈はなく、判断は全てビッグデータを基にAiドクターが行います。もちろん、その後の治療に関しては人間の医師が治療にあたるものです。

各国で行われているAiドクターの活用の場

海外では”人間の医師の解釈は必要としない”Aiドクターによる診断はすでに行われています。では、早速どのようなものなのか見ていきます。

・米国のAiドクター「IDx-DR」

「IDx-DR」とは、国家機関が世界で初めてAiドクターを認可した「IDx-DR」と呼ばれる、糖尿病性網膜症と黄斑浮腫について患者を自律的に診断するAi診断システムです。

診断方法は、以下の通りです。

①眼底カメラを使用し、眼ごとに2つの画像をキャプチャ

②画像が「IDx-DR」に送信

③「IDx-DR」は、糖尿病性網膜症の兆候について画像を分析し、ビッグデータからの中から当てはまるものを見つけ出し、30秒未満で結果を提供

④病気が検出された場合は、早めに医師の診断を受けるよう促し、結果 が良好な場合は、次の12か月後に再テストをするよう呼びかける

引用元:https://dxs.ai/products/idx-dr/idx-dr-overview-2/

米国では眼科医の診療予約が簡単ではないこと・待機時間を削減するために精密検査を省く場合が多く、毎年2万4000人が糖尿病性網膜を患いながらも適切な検査を受けられずにいましたが、「IDx-DR」の活躍によって今後も多くの患者が適切な治療を受けれるようになると思われます。

【医療分野×Ai】がんの早期発見にも活躍するAi

・英国のAiドクター「Ai搭載アプリ~Babylon Health」

「Ai搭載アプリ~Babylon Health」とは、国民保険サービス(NHS)の支援下の元、すでに25万人以上が登録し利用しており、どこでも簡単に医療診断を受けられるAi搭載型アプリです。

利用方法は以下の通りです。

①利用者が「Babylon Health」に情報を入力する。

②Aiが症状を即座に分析し

③分析結果を出す。その後、人間の医師と会話も可能

引用元:https://www.babylonhealth.com/

英国では、医療費が安いために病院に人が殺到し、その分病院での滞在時間が長くなること・受診までに2週間もかかることがあると言います。しかし、病院に行く前に一度「Babylon Health」で診断をすることで、自宅療養した方が良いのか、病院にいくべきか、薬を処方してもらうだけで良いのか、選択することが可能になり病院に人があふれる事態を防ぐことに繋がっています。

 

続いては、上記のようなAiドクター導入することで、どのような課題解決に繋がるのか見ていきます。

Aiドクター導入で解決できる課題とは

Aiドクターを導入することで、以下3つの課題解決が上げられます。

・医師不足の解消

前項で解説したように医師の代わりにAiが診断することで、診断ができる患者の人数が増えることになり、早い段階で患者が引き続き人間の医師による診断を受けた方がよいのか判断することができます。

そのうえ、判断が早いAiを活用することで、その後の診察がスムーズに進みます。

・非接触での診療が可能

スマホを使ったアプリによる診断は、医師が直接診療をするわけではないので感染予防対策にも有効的ですし、自宅からも診察が行えることで体調が悪化し外出を控えたい際には非常に便利です。

・人間にしかできない治療が行える

Aiでの診察が可能になると、人間にしかできないメンタル部分でのケアができたり、その他に必要とされる治療に充てることもできます。

上記のような課題解決が行えることで、医師の業務にも余裕を持たせることができるでしょう。Aiに確信が持てないような場合は、セカンドオピニオンとして人間の医師を受診することもできますし、選択肢を広げる事で患者の不安を取り除いたり早期発見にも繋がります。

 

では、最後にAiドクターを導入するメリット・デメリットについて言及して参ります。

Aiドクターを導入するメリット

Aiドクターを人間の医師と患者の間に介入させることによって、次のようなメリットが生まれます。このメリットはAiドクターを実際に利用した患者からの感想も含まれています。

・24時間365日どこからでもアクセス可能

・リアルタイムで患者の症状を把握できる

・とにかく診療時間が短く手軽にできる

・医師に会うことなく解決できることが多い

・対面せず診療ができ感染対策にも有効的

・長期治療を要する患者にとっての負担軽減

・様々な病気に対応できる

 

中には、このアプリを使用し長期治療を受けている患者もいます。特に長期治療を必要とする患者は、診察が面倒だと感じ途中で断念してしまう場合もあります。しかし、1日10分アプリで自分の状態を伝えたり、30秒で結果が分かるAiドクターを活用することで、患者は診療に対して手軽さを感じられるようになり継続した治療を行いやすくなります。

 

では、一方でデメリットはどのようなものがあるのでしょう。

Aiドクターを導入するデメリット

Aiは処理スピードの正確性は年々向上しているものの、まだまだ発展途上の技術です。ビッグデータを参考にするAiにとっては、症例が少ない病気を検出する場合、適切な診断結果かどうかにおいては疑問が残りますし、必ずしも正確に診断が行えるというものでもないでしょう。それゆえ、今後まだまだ多くの症例をデータとしてプログラムさせる必要はありそうです。

まとめ

医療現場におけるAiのビッグデータを用いた診断方法と、その活用の可能性について言及いたしました。医療現場にAiを導入させることよって、これまで治療にたどり着くことのできなかった患者も適切な治療が受けられたり、億劫に感じていた診療が手軽にできたり、何より人間の医師に余裕が生まれることは患者として来院する私たちにも良い影響をもたらします。

こうしたAiドクターは、今後各国が徐々に受け入れていくであろうと言われています。日本でも将来的には、本記事で紹介したようなAiドクターが見られる日がくるかもしれませんね。

Aiチョイスでは、Aiに関するさまざまな情報をお届けしております。気になる分野の気になる話題をぜひ参考にご覧ください。

                                  

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