Aiでできること、できないことまとめ

近年様々な業界での活用が話題になっているAiですが、実際Aiはどこまで人間の作業を替わることが可能で、どこからが不可能なのか、いまいちわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、Aiがなんでもできるようになってしまうと、Aiに人間の仕事がとられてしまうのではと不安に思っている方も多いでしょう。

当然、現段階でAiができることというのは限られています。本記事では、Aiが現段階でどこまで人間のように動くことができるのか、そして、できないこととの線引きはどこなのかという話題と合わせて、今後人間の仕事を奪っていく可能性はあるのかという点について言及してまいります。

Aiでできること

まずは、Aiでできることは大きく分けて下記の3種類に分類することができます。

①画像認識

②音声認識

③言語処理

ここからは、上記の分類別にAiができることについて見ていきましょう。

①画像認識

Aiができることとして、物体を判断する画像認識があげられます。その画像認識というのは、具体的には、カメラやセンサーなどの機械の目で見た物体や背景を人と同様、またはそれ以上のレベルで認識できます。

どこに何があるのかを認識することができる

Aiの画像認識技術はどこに何があるのかを判断することができます。例えば、Aiを搭載したお掃除ロボットが、ゴミがある場所を認識して掃除をするといったような具合です。

画像の解像度を上げることができる

2つ目は、画像を認識して該当する画像の画質を高画質にすることができます。このような技術を応用すると、防犯カメラが撮影した低解像度の映像でも、犯人を推定することが容易になるでしょう。

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モノクロ画像のカラー化

画像の画質を上げることと合わせて、モノクロ画像をカラー化することも可能です。例えば歴史的資料等をカラー化してより深い研究を行う際などに活用することができるでしょう。

画像に映っている文字を活字化、音声化

Aiの画像認識技術は画像に映っている文字を活字化したり音声化したりすることも可能です。多くの方が利用しているであろうソーシャルネットワークサービス、LINEでも画像の文字認識機能が搭載されておりますので、試してみてください。

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②音声認識

続いて、音声認識についてです。音声認識の代表的な例ですと、iPhoneに搭載されているSiriなどではないでしょうか。また、アレクサやグーグルホームなどもAiの音声認識技術として話題になりました。ここからは具体例について解説していきます。

言葉を聞き取り、議事録を作ることができる

例えば、会議などをおこなった際、発言のメモ・録音し、議事録を作成するという作業というのはとても手間がかかってしまいます。そこでAiの音声認識技術を活用して、録音したデータやリアルタイムの会議をもとに議事録を作らせることで、簡単に資料を作ることができるようになるでしょう。

実際にNTTは、複数人の音を聞き分けてリアルタイムに議事録を作成する人工知能を開発。また、徳島では議会の議事録をAI(人工知能)が取る実験をしています。

音の違いを聞き分けることができる

現在海外では、わずかな異音から機械の不調を察知するAI(人工知能)の開発が進んでいます。人間の聞こえないような音域も聞き取り、工場設備や自動車運転などの機器故障を判定。そうすることで、故障や定期メンテナンスによる作業ロスを避けて、効率的な設備運用が実現でるようになりました。

ピアノなどの調律などもAiがわずかな音の違いを認識することでより正確に行うことができるようになるでしょう。

音声を聞いて、家電を動かすことができる

近年、アレクサやグーグルホームなどと連携したAi家電が増えてきており、アレクサなどに対して『家電の電源を入れて』というと、家電の電源をONにしてくれる機能などもあります。

言葉を認識することで、人間のように手伝いをしてくれることができるということです。

③言語処理

最後、Aiにできることは言語処理です。先ほどの音声認識と若干似ている点があるかもしれませんが、ここでいう言語処理とは現在の人間と同様に、Ai自身も言葉を操り、複雑な操作をせずとも対話によってコミュニケーションをとり行動に移すということを指しています。

Aiがお客様対応を行う

Aiチャットボットという言葉を聞いたことあるという方も多いかと思いますが、チャット上にAiを搭載することで、お客さま対応等をAiが行い、コミュニケーションをとることができるようになります。

下記記事でご紹介している『Ai女子高生りんなちゃん』もこの例と同じです。

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Aiにできないこと

では、逆にAiにできないこととはどんなことがあげられるでしょう。

クリエイティビティなこと

Aiが人間のように動くことができるのは、人間がAiに対して大量の学習データを読み込ませているからなのです。その学習データをもとに、Aiは人間と同様の動きができるような仕組みになっています。

つまり、学習データがなければ何もできないということです。Aiも機械ですから0から1を作り出すことはできません。Aiは学習データを元に未来を予測する事は可能ですが、全く新しい物を作り出したりする事は人間にしかできないということです。

率先して行動をおこすこと

前述にもあるように、Aiは人間に学習データをもらわなければ行動を起したりすることはできませんから、人間より先に、率先して何かを行う高いコミュニケーション能力や能動性はありません。

例えば会社を起業したり、リーダーシップを持って人間の上に立つということはまだないといえるでしょう。

Aiは人間の仕事を奪うのか

ここまで、Aiができること、できないことについて解説しまいりました。Aiが画像を認識したり音声を認識したりして、人間とコミュニケーションをとることができているのは、人間が与えた大量のデータを学習したからなのです。ですから、現時点では、Aiにできることが限られています。

ただ、今後Aiの技術が進歩して、Ai自身が自分で学習データを収集し、学習するようになってしまえば、人間と同じ、いや、それ以上の知能を持つようになる可能性もあるかもしれません。そうすると、現段階ではAiは能動的に動く能力はないものの、今後は能動的に動くことができるようになり、人間を指示する立場へとのし上がってくる未来もあるでしょう。

このままAiの進歩が進むと、最悪の場合、人間の仕事を奪ってしまうケースもあるということです。それを防ぐためにも、Aiと人間はうまく共存しながら、Aiに任せるべきところ、人間が行うべきところの分別をつけてAiを導入していくことが大切になります。

まとめ

本記事では、Aiにできること、できないことと合わせてAiと共存する未来について言及してまいりました。

Aiにできることは現在まだ限られているものの、最近では5Gなどの通信ネットワークも更に快適になったことで、Aiと通信技術を組み合わせた遠隔操作などが出てくることで、Aiにできることがますます増えていく可能性ももちろんあります。今後、人々はAiを利用するとき、人間がすべきこと、Aiに任せるべきところの仕分けをきちんとし、分別をしっかりつけていくことが大切になるでしょう。

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