【コロナ近接者追跡システム】Aiが安心を提供・ニューノーマルでの働き方とは

私たちが生きるWithコロナ時代においては、日々感染予防を行いながらの日常が当たり前になってきました。働き方においても感染対策としてデジタルシフトが進み、テレワーク導入も普及しています。しかし、職種によってはオフィスで活動するからこそ生産性の向上に繋がるとして、オフィスワーカーをなくすことは現実的に不可能な部分も出てきています。

そうした中、オフィス内でも安心した環境が構築できる『コロナ近接者追跡システム「Aroba」』が開発されました。

そこで今回は、Aiを導入した「Aroba」とは一体どのようなものなのか、仕組みの解説やオフィス以外にはどのような場所での活用が考えられるのか言及していきたいと思います。

コロナ禍における働き方の現状

国土省による「新型コロナウイルス感染症対策におけるテレワーク実施実態調査」2020年3月9日(月)~3月10日(火)分では、人口実態調査の回答者4,532人のうちテレワーカーが669人という結果が報告されています。

実施人数が少数なためこれが全てとは言えませんが、デジタル化の加速という中でもやはりオフィスにとどまらなければならない仕事も多く存在しています。そして、オフィスで仕事をする方の中には、「職場が3密に当たり怖い」「感染の恐怖に接客中に声が震えてしまう」など仕事に集中できないと切実な問題も出てきており、安心して仕事ができる職場環境構築が必要とされています。

では、続いて本題の『コロナ近接者追跡システム「Aroba」』についてご紹介していきます。「Aroba」とは一体どのようなものなのか、そして安心できるオフィス環境はどのように構築されるのか、その仕組みについても解説していきます。

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Ai搭載「Aroba」で安心できるオフィス環境を構築

では、早速Aiが搭載された「Aroba」についてご紹していきます。

・Ai搭載「Aroba」とは

Ai搭載「Aroba」とは、米Hewlett Packard Enterprise(HPE)傘下でWiFiソリューション事業を手掛けるArobaが開発した、コロナ近接者を追跡できるシステムです。WiFiを用いた「Aruba Central Contact Tracing」と、Bluetoothを用いた「Aruba Meridian Contact Tracing」の2種類があり、コロナ禍において職場での業務が必須の組織や、一時閉鎖された職場などを徐々に開放するにあたり、新たに安全な職場環境を構築します。

引用元:500_284_202009141756425f5f304a25026.jpg (500×284) (pr-automation.jp)

精度はいまのところ10~15mと広いオフィス内での測定を考えると、精度が低く接触者の移動場所のリスト程度になり、個々に身に着けるTagはWiFi以外の場所でも利用可能なのでこちらの方が有効的です。

「Aroba」には、以下のような特徴があります。

・AiでリアルタイムにAssetの位置情報を確認

・Aiが接触者の履歴とその位置関係を確認

・Aiによる接触者、接触期間を元に濃厚接触者を確認

・Aiにて感染者の訪問場所の履歴を確認

・Aiが接触者、接触時間を元にクラスター確認

・AiがTagの密度をMAPで確認

・最も多くAssetと接触しているスプレッダーをAiが確認

「Aruba」が濃厚接触者追跡を追える仕組みは、近接と位置の両方のテレメトリ(遠隔測定法)を使用して接触者と位置情報の追跡を行い、高度なAi機能によりピンポイントの精度を確保しているため、誰と誰が近づいたか正確な位置を確認でき

るようになっています。ただ、あくまでコロナウイルスをなくすものではなくAiによるコロナ近接者を追跡できるシステムであるため、感染を最小限に抑えるためのシステムになります。

・WiFi以外の場所でもAiがしっかりトレーシング

「Aroba」は、WiFi通信によってデータを取得しますが、WiFiが接続されていない場所では、Asset Tagを身に着けておくことで個人行動履歴までしっかり追跡することが可能です。

・感染者が発生した場合Aiが直ちに濃厚接触者を追跡

感染者が発生した場合は、まず感染の疑いがあると管理部門に通知され、濃厚接触者を直ちに追跡します。さらに感染者との総接触時間でそれぞれの接触情報を簡単に割り出すことが可能です。

位置情報追跡には、各アクセスポイントでの滞在時間をもとに感染者の正確な場所をピンポイントで追跡し、人が集まるホットスポットの特定にも利用できるほか、場所の使用および・消毒スケジュールの最適化にも役立ちます。

続いて、後半ではAi搭載「Aroba」で広がる今後の考えられる活用の場やニューノーマル時代におけるAiについて言及していきます。

Ai搭載「Aroba」で広がる活用の場

職場だけでなく、人が集まる場所や人の動きを記録しておきたい場所において感染者が出た場合、接触者とその接触時間が割り出せるので、集団感染を防ぐことに繋がります。

・学校

学校では、通常の学校生活以外での部活動において感染が広がっている傾向があり、部活動を休止するなどの対応が行われています。このような場合においてもウィルス発生源を抑えることで家庭内に持ち込むこともなく、万が一感染者が出た場合も早急な対応が見込めます。

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・病院

病院では、防護服やマニュアルなど徹底した感染対策が行われていますが、残念ながら現状では感染が起きてしまっている状況です。多くの患者が出入りする病院においては病院内にウィルスが持ち込まれた場合の影響を最小限に抑え込むため濃厚接触者を追跡し、入院患者の他大切なスタッフの感染拡大にも有効的です。

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・家庭

家庭では外で起きた感染が家庭に持ち込まれ、家族内で広がるという傾向があり生活を共に過ごす中での感染は気づきにくい場合も多いです。そのような場面に人の動きを可視化したヒートマップを活用することで、見落としていた消毒箇所などにも役立ちます。

Aiはニューノーマル時代に不可欠

コロナ禍において日本でも急速にデジタル化が普及し始め、あらゆるシーンにおける社会問題を支えてきました。

本記事内でもご紹介したAiによるコロナ近接者追跡システムや商業施設におけるAiによるインフォメーションやセルフレジなど、人が集まる場所においてはAiを介して何らかの対策がとられています。

いまだコロナウィルスの収束の目途が立たず、人と人とを介するの日常が困難になってしまった現状では人工知能に頼らざるを得ない状況であり、ニューノーマル時代においてもAiは私たち人間にとって必要不可欠な存在と言えるでしょう。

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まとめ

Aiを導入した『コロナ近接者追跡システム「Aroba」』のご紹介と「Aroba」で広がる活用の場などについて言及して参りました。

「Aroba」は、濃厚接触者を追跡できたり接触時間を割り出したりと早急な対策が行える一方で、プライバシーや透明性、さらに同意が今後の課題となってきます。今後も続くとされるWithコロナ時代において「Aroba」がどのように私たちの生活に浸透していくのか注目です。

 

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