高解像度化できるAiシステムでできる、過去の動画を活用したビジネスアイディア

動画って、何度も見たくなるものだったり過去に見つけた動画をもう一度見たいと思うことがよくありますよね。現代ではYouTubeやライブ型動画配信が主流となっていますが、その動画を再検索・再試聴するのに時期やタイミングも必要ですし、削除されている可能性もあります。

今回注目したいのが、過去の動画を再活用して収益を得るという、新しいビジネスアイデアの誕生についてです。さらに過去の動画でどんなに画質が悪くても、Aiのシステムにより高解像度化が可能になりました。今回は、その新しくて画期的なビジネスに焦点を当ててお話していきたいと思います。

実はYouTubeで収益化が可能な話

 YouTubeと言えば現代を象徴するような存在で、子どもから大人まで誰もが様々なジャンルで楽しむことができるものです。現代の子どもたちに将来の夢を聞くと「YouTuberになりたい」と答える子も多々いるのだとか。

そんな絶大な人気を誇るYouTubeですが、実はYouTubeで動画をアップすることにより収益化が可能になることを皆さんはご存知でしたか?ただ動画を挙げるという趣味範囲の方はもちろん、再生回数を増やしていくことでその中身を収益としていくという、新たな職種が誕生したとも言えます。

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YouTube収益化の仕組み

 まず、YouTubeには”パートナープログラム(YPP)”というものが存在します。これは、YouTubeクリエイターの質を高めるためのシステムとも言えます。パートナープログラムに登録することによって、以下のようなメリットがあります。

①クリエイターサポートチームの利用が可能になる

 例えば、動画をアップする際に何か問題や不具合が起きたとします。一般的にはこの時点で問題解決を待つしかないのかもしれませんが、クリエイターサポートチームを利用するとその問題をすぐフィードバックし素早い対応でトラブルを解決してもらえます。

②コピーライトマッチツールを利用できる

 YouTuberが大多数存在する中で、自分のアップした動画を真似したりまたはそのまま使われて他の人がアップしてしまうこともあるようです。そのような問題を改善するために、パートナープログラムに登録している方にはコピーライトをつけてオリジナル作品に仕上げることができます。

③最大のポイント、収益機能の利用

 パートナープログラムに登録かつ参加を認められることにより、このシステムは利用可能になります。広告収益はもちろんグッズ販売などから、YouTubeのサポートを受け収益化していくという形になります。

YouTubeでなぜ収益が発生するのか

 言ってみれば、ただ動画をアップして視聴者がいるという状況だけでなぜ収益が発生するのでしょうか?その中身は、再生回数とフォロワー数(チャンネル登録者数)が鍵を握っています。

条件としては、再生回数は最低10万回です。この回数は多く見えると思いますが、実はこれだけの再生回数でも5,000円程度にしかならないのです。さらに、チャンネル登録者数としては1000人以上という条件から余程のパフォーマンスが求められます。このことから、動画の再生回数がいかに重要なのかがわかりますよね。

繰り返しの動画再生を狙った、新しいビジネスの誕生

 上記したように、動画の再生回数が収益アップの鍵を握っています。ということは、過去の動画も広告や宣伝を活用して視聴者を増やし、再生回数を挙げていくことが近道と言えます。しかし、ただ単に過去の動画を繰り返すだけではあまり意味がありません。内容やコンテンツのリメイクこそは必要がないにしろ、その画質つまり解像度を高くしてより見やすい動画に作り変えることが必要かと思います。質の高い動画こそが、見ている側の楽しみを増加させるとも言えますよね。

YouTubeなどの動画コンテンツを他のプラットフォームで繰り返す

 様々な動画配信サイトで視聴されてきた動画を、他(Amazon primeやHuluなど)で繰り返し流すことで収益化されるという新しいビジネスは、新たにコンテンツを練り直して作る動画よりも遥かに収益率が高くなるということです。

この場合のメリットとして、製作費の軽減があります。動画コンテンツを一から作り出すとなると、意外と費用がかかるのですよね。しかし、この”過去動画の繰り返し再生”を活用すれば、コンテンツ製作費はあまりかかることなくさらに再生回数も獲得することが可能なので、低コストな高パフォーマンスが実現するわけです。

過去動画にはもちろん注意も必要になる

 過去にアップされていた動画には、注意しなければならない点も存在します。

それが、動画の”質”です。その動画のアップ方法や制作に使用したデバイスなど、考慮すべき点がかなりあります。また、何年も前の動画なら画質が悪くて当然です。音声やボリュームなどは改善策があるとしても、一度アップした動画の画質をきれいに直すことが必要となってきます。これは無理難題なのでしょうか。そんなことはないのです。現代にはAi技術を使って簡単に高解像度化することが可能なシステムが存在するのです。

Aiの高解像度化システムとは

 例えば、従来の低解像度の動画を高解像度に変更しようとすると、変換にかかる時間だけでなく費用もそれなりに高くつくことになります。ましてや、現代の4Kや8Kなどの高解像度にしようとするとその道のりは果てしないとも言えます。しかし、これを容易に高解像度化してしまうAi技術ができました。Aiのディープラーニング能力を駆使して、動画編集も思いのままになりました。

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Aiの高解像度化システムの特徴

 Aiの基本はディープラーニングつまり学習機能です。この機能を十分に活用し、その動画の一コマ一コマを引き伸ばし、高品質な状態へと変換していくのです。これは、従来でいうとアップコンバート技術というものが近いのですが、その時点ではノイズを引き起こすこともあり難しい課題でした。

しかし、Aiの学習機能によってその動画の低画質と高画質の部分を学習することで、動画全体の高解像度化を実現することが可能になりました。

高解像度化するAiシステムの形態は様々にある

 Aiで高解像度化するためのシステムと聞くと、かなり高価な機器をイメージする方も多いかと思います。しかし、高価なものではなく誰もが簡単に動画の変換をできることを前提で、そのシステムの形態は様々に存在しています。

フリーソフトからウェブサイト、そしてアプリなど現代人なら使い慣れているもので簡単に高解像度の動画を編集することが可能なのです。

過去動画を活用したビジネスアイデア

 過去の動画を活用するにあたり、その方法やアイデアは多数に広がっています。そのアイデアをビジネスに活かすことによって、宣伝や広告としてはもちろんそのビジネスにおける人気度も図ることができます。ここでは、過去動画を高解像度化して活用するビジネスアイデアをご紹介していきたいと思います。

企業の今と昔の比較動画

 どんな企業でも創立当初が存在しますが、その当時の映像を現在動画サイトにアップするとなると動画の質の問題が発生してきます。そこで、Aiの高解像度化システムを使用することで当時の再現が可能になり、その企業の良さがよりわかりやすくなるのです

リメイクされた昔のアニメなど

 古いものを好む世代へと変化しつつある現代人ですが、それはテレビドラマやアニメにも影響します。昔流れていたテレビの映像が仮に今リメイク版として放送されていても、当時のものは大変貴重です。この懐かしい映像を元に、どんな世代も楽しめる総集編動画はどうでしょうか。

人気YouTuberのアップ初期集

 今でこそ人気を誇るYouTuberも出だしは皆同じです。そんな初々しいYouTuberの初期にアップされたものなどをまとめた動画は、人気動画になるかと思います。また、振り返り動画のように『面白い』『なごむ』『感動』などと分けてみるのもありですね。

 過去に再生された動画を総集編やクリップのように編集することで、その面白さは倍増します。さらにその動画をビジネスに活用できれば、収益効果は抜群とも言えます。

例えば、人気YouTuberの人気度が高かった動画の総集編や、過去に放映されていた映画やアニメのクリップ動画、人気アーティストのプレイリスト動画など、その集め方は無限に存在します。それらを高解像度化して質の良い動画としてアップすれば、収益を得ることもひとつの手法です。

動画広告ビジネスも必要なもの

 視聴者からすると、動画と動画の間に挟まる広告は少し不要と重いがちですが、これからの動画広告は変わってきます。それは、面白さを追求した動画になるからです。

例えば、長編(3分から5分程度)の動画広告なら視聴者もちょっとした動画を見ているような感覚になり、その世界に引き込まれることが期待できます。

医療機関における症例映像の公開も

 難病と闘う方やその家族にとって、同じ病気の症例は本当に必要な情報です。そのため、医療機関から症例映像が発信されると治療に対する知識はもちろん、闘病への意欲も増すものです。難病でなくても身近な病気の症例がアップされれば、私たちも対処法がわかり安心しますよね。

交通安全の強化における過去の画像も活用

 子どもだけでなく大人にも見て欲しいのが、交通安全の実態です。

事故だけでなく当たり前となっているルールなどの再確認のためにも、過去の画像をAiで高解像度化し、よりはっきりと見てもらうことで交通安全への意識は高まるはずです。

まとめ

 今回は、過去動画をキーワードにしてお話をしました。いかがでしたか?

面白いそして楽しい動画は何度見ても飽きないので、つい繰り返し視聴したくなりますよね。そこに着目した新しい動画ビジネスも、今後普及していくことに期待ができます。皆さんも、この機会に高解像度化し注目してみてはどうでしょうか。