Aiで低画質の映像を高解像度化する技術が話題に!Aiベンチャーが開発した『AnimeRefiner』とは

『あの頃のあの映画を見たい!』『わが子の幼いころのビデオを見たい!』そう思って、テレビにビデオを映すと、驚くほど画質も音質も悪く、見ていられなかったという経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。

今や4K、8Kの高解像度に対応したテレビなども普及してきている中、昔の映像の画質の低さを見るとそのギャップに驚いてしまうものです。

と、『この映像の画質が良くなればなあ』そう思っていた方に朗報です。現在、Ai技術を活用して、昔の映像を高解像度化できる技術の開発が進んでいます。

そこで今回は、Aiベンチャー『RADIUS5』がリリースした、Aiを活用した高解像度に変換できる『AnimeRefiner』についてのご説明と合わせて、誰もが簡単に画質アップできるアプリまでをご紹介していきたいと思います。

Aiが昔のアニメを高解像度に変換

従来の低解像度の映像を、4Kや8Kに変換しようとすると、それらの変換に対する費用や、時間的コストは多大なものになるとされ、再放送などにおいても低解像度のまま放送されるのが普通でした。

また、再放送における高解像度への変換に限らず、そもそもの4Kコンテンツの作成には、撮影、制作機器などを4K対応するために膨大な投資が必要です。そのため、動画配信サービスではまだまだ4Kコンテンツが不足していると言われています。

そんな中RADIUS5(ラディウス・ファイブ)は、Aiやディープラーニングの技術を活用し、昔のアニメを高解像度に変換できるサービス『AnimeRefiner』を2月19日から提供をはじめたことで、話題になっています。

RADIUS5がリリースした『AnimeRefiner』とは

先日RADIUS5がリリースした『AnimeRefiner』とは、Aiによって低解像度の映像を高解像度に変換できるサービスです。どのようなアニメでも縦4倍、横4倍に高解像度化することができ、まるで最初からそのサイズで制作されたかのような美しい映像に変換することが可能です。

HDサイズ(1280×720px)の映像なら4Kサイズ以上に、フルHDサイズ(1920×1080px)の映像であれば8Kサイズに変換できます。

開発の背景

前述のように、4Kコンテンツのニーズが高まってきている中、4K対応には膨大な投資が必要となるため未だ4Kの普及は今一つといった現状です。

特に、アニメに至っては4K制作を行うためには現状の主流であるフルHD(1920×1080px)の4倍のサイズでの制作が必要となってきます。おのずと描くサイズが4倍となるため、更に制作コストや工数を圧迫することになりかねません。

それと同様に、過去のアニメタイトルや映像に関しても本来の4K品質に対応するには、膨大な予算と時間を必要としてしまいます。

しかし、そこでAiを活用した『AnimeRefiner』を利用することで、4K・8Kサイズへの変換が簡単に行うことができるようになりますので、コンテンツ制作にかかる制作現場の負担を低減させることができたり、制作コストを抑えたりすることができます。

Aiを活用した『AnimeRefiner』の特徴

Aiによるディープラーニング(深層学習)技術を活用することで、従来の画像を引き伸ばして、中間を補完する変換(アップコンバート)技術では不可能だった、高品質な状態での高解像度化が可能です。

アップコンバート技術では、高品質な状態での高解像度化が出来なかったかというと、画像を引き伸ばす際に、ノイズがそのまま引き伸ばされたり、ぼやけが発生したりという課題があったからです。

一方、AnimeRefinerディープラーニングによって、低解像度な動画と高解像度な動画の特徴を大量に学習することで、これまでの技術とは比較にならないほど美しくアニメを高解像化することが可能になりました。

Aiによる高解像度化で画像、映像の活用の幅が広がる

このように、Ai技術を用いて昔のアニメや映像、画像等を高解像度化できるようになることで、ますますそれらのコンテンツの活用の幅がひろがることが予想されます。

画質問題と、現状の課題

例えば印刷業界では、クライアントから提出される画像の30%が印刷に耐えない低画質であることにより、多くの失注につながっているといいます。また、人材業界・アニメ業界・ゲーム業界・不動産業界・広告業界・テレビ業界など様々な業界でも低画質な画像による課題が発生していました。

いわゆる4K8K対応のテレビや電子公告などが普及してきている中、今後はそれらに対応するコンテンツでなければ需要がないということです。

画質問題を解決するAi

しかし、これらの課題をAiを活用した高解像度化の技術を利用することで、課題を解決する可能性があるとされています。

というのも、先ほどご紹介したRADIUS5はアニメの高解像度化の技術だけではなく、現在すでに、画像を高解像度化する『PhotoRefiner』のリリースもしています。さらに今後は動画高解像度化Aiとして『MoviRefiner』、画像の輝度をあげて、白飛びや、黒つぶれをしている箇所を補完する『ColorBooster』、Aiによってモノクロの画像に色をつける『MonoPainter』などの提供を予定です。

特に、ブラウザに画像をアップロードするだけで簡単にAiを活用することができる点や、人の手では数時間かかっていた高解像度化の作業を、Aiを利用すればわずか数十秒から数分で費用も数百円程度になる点から、今後、このようなサービスの活用が増えていくことが予想できます。

Aiの活用でコンテンツの活躍の場がひろがる

そしてAiを活用した高解像度化のサービスが普及していくとともに、これまで膨大な時間、費用がかかっていたところを、Aiであれば現状の課題を解決できることから、コンテンツの活躍の場が広がっていくことが期待できます。

例えば、年齢層の高いお客をターゲットにした番組や電子広告等へのコンテンツにおいては、昔の映画やアニメをAiで高解像度化して放映したり、結婚式のムービーで昔の映像を流すとき、Aiで高解像度化した映像を流せば、更に感動を呼ぶことができるかもしれません。

4Kや8K対応のテレビが普及している中、様々な場所で映像や画像が活躍するためにも、これらのコンテンツが高解像度に対応することは今後必須事項であるともいえるでしょう。

Aiで写真の画質をアップできるアプリも

このように、Aiを活用した高解像度化のサービスが開始されてきていますが、実はすでにAiで手持ちの写真を高解像度化できるアプリがリリースされ、SNS等で話題になっていたのをご存知でしたでしょうか。

『Remini』というアプリで、androidでもIOSでも、アカウントを作成することで誰でも簡単にAiを利用して画像を高解像度化することができます。

特にIOS版では『Trial』として会員登録をせずに試すこともできますので1枚の写真だけを高解像度化したいという場合には、『Trial』でも良いかもしれませんね。

まとめ

4K、8K対応のテレビは、10年以内に完全に普及すると言われています。さらに、スマホにおいても、4Kや8K対応のスマホがリリース予定と発表されるなど、期待がたかまるばかりです。

しかし、スマホやテレビなどのデバイスが高解像度に対応していても、コンテンツが高解像度でなければ意味がありませんよね。4Kや8K対応にするには膨大な費用がかかると言われていましたが、Ai技術を活用することで、コストを抑えることが実現出来そうです。

更に、あの日、あの時の映像を高解像度でよみがえらせることができるのも、遠い未来の話ではないかもしれません。