Aiが花粉の飛散情報を可視化!?ビックデータを活用したアプリとは

今年も花粉の季節に突入しました。多くの医療機関や専門家が懸念しているのがコロナ禍での花粉症対策ですが、中でもくしゃみによる飛沫や目のかゆみでこすってしまい感染リスクが上がるほか、風邪との見分けが難しくコロナ対策が遅れてしまうというものです。

そうしたなか、ビッグデータを活用し花粉の飛沫を可視化できるアプリが登場しました。

今回は、花粉症と風邪の見分け方や花粉の飛沫を可視化できるアプリをご紹介していきます。

『災害大国』の日本にとってAiを活用することは防災、減災につながるのか?

花粉症のメカニズム・原因

そもそも花粉症とは

そもそも花粉症とは、さまざまな植物の花粉によるアレルギー反応でくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみが起こる病気のことです。

主な原因となる花粉に、春はスギ・ヒノキ、夏はカモガヤ・イネ科の植物、秋はブタクサ・ヨモギなど、これによりアレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎が起こります。

花粉症のメカニズム・原因

では、花粉症のメカニズム・原因をみていきます。

引用元:花粉症のメカニズム|花粉症ナビ (kyowakirin.co.jp)

 

①花粉症の人は花粉に対するlgE抗体(リンパ球内の抗体)が多く作られており、そこに花粉が入ることで抗原抗体反応が起きる

②肥満細胞からヒスタミンが放出され、鼻や目などの神経が刺激されることでくしゃみ・鼻水・鼻づまりや目のかゆみなどが発症

以上のメカニズムから、花粉症を発症するわけですが、花粉の種類やlgE抗体(リンパ球内の抗体)が作られる量が異なることで、同じ花粉症の症状にも個人差が出やすくなります。

風邪との見分け方

続いて、風邪と花粉症との見分け方をみていきます。

鼻水

風邪の鼻水はひき始めは透明でサラサラですが、次第に粘り気のある黄色などに変わるが、花粉症の鼻水はずっとサラサラしている

くしゃみ

風邪のくしゃみは続けても3~4回程度ですが、花粉症は止まらない場合が多い

風邪は高熱が出る場合があるが、花粉症は出ても微熱程度

38度以上の場合はコロナも疑った方が良い

目のかゆみ

風邪による目のかゆみは続いてもだいたい一週間程度ですが、花粉症による目のかゆみはしばらく続くのがほとんど

基本的に、花粉症は花粉が飛んでいる限りこのような症状が続きますが、天候にも影響を受けやすく雨の日は花粉の飛散量が抑えられ、症状も落ち着く場合がありますので天気も判断材料にすると良いです。

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花粉症は何科を受診するべきか

前述したように、症状によっても違いがありますので、鼻水や鼻づまり・くしゃみが辛いようなら耳鼻科または耳鼻咽喉科へ、目のかゆみが辛い場合は眼科が良いでしょう。お子さんの場合は小児科でも良いです。

コロナ禍での換気方法

花粉対策としては窓を閉めておきたいところですが、コロナ対策においては換気が重要となるので、どうしたら良いのか迷う方も多いことでしょう。

コロナ禍での換気方法は、気象予報士の天辰さんによると午前中の換気が良いと言います。それは、花粉には飛散しやすい時間帯があり、だいたい午後12:00~15:00、また夕方になると舞っていた花粉が落ちてきやすく、その2つの時間を避けると良いとのことです。そして、窓を開ける際は窓を10㎝開けレース製のカーテンで閉めると、全開で換気を行った場合と比べ花粉の侵入を1/4に減少させることができ、コロナ禍での換気対策にもおすすめです。

では、最後に花粉の飛散情報をリアルタイムで可視化できるアプリ「Breeze Meter」をご紹介致します。

Aiを活用したアプリ「Breeze Meter」とは

「Breeze Meter」とは、花粉だけではなく空気中の汚染物質情報(CO・オゾン・PM2.5・PM10)などの汚染物質情報も提供されており、イスラエル企業の技術を活用したものです。どのようなものなのか詳しくみていきましょう。

Aiアプリ「Breeze Meter」とは

Aiアプリ「Breeze Meter」とは、世界各国各地の4万7500台のセンサーからビッグデータを生成し、毎時1.9TB以上のデータを検証、Aiを用いた独自の分散アルゴリズムによって解析した情報を、API(Application Programming Interface)を通して提供、リアルタイムで空気の汚染物質情報を世界各国可視化できるアプリです。

引用元:大気質指標BreezoMeter – Google Play のアプリ

Aiのビッグデータによる飛散情報の可視化

Aiのビッグデータ(巨大で複雑なデータ)やアルゴリズム(計算方法)を活用することで、現在だけではなくこの先の状況も予測し表示することが可能です。

具体的には、Aiが現状の状況+4日間の予測をしながら、大気質の状況をグラデーションカラーでヒートマップ上に分かりやすく可視化してくれる、というわけです。

 

また、アプリ内では「屋外での活動を控えてください」や「呼吸や咳などの不快感を感じたら考慮してください」などAiからのアドバイスがあり、参考にすることができます。

まとめ

本記事では、花粉症についての情報やAiを活用したアプリ「Breeze Meter」をご紹介致しました。

今年は昨年と比べ花粉のピークも早く、ウェザーニュースによる予想によると、関東のスギ花粉は2月下旬~3月下旬、その後ヒノキ花粉が3月下旬~4月下旬と予想されていますので今年は早めの対策が必要になってきます。

さらに、コロナ対策と合わせた換気の仕方や薬の処方、さらに「Breeze Meter」で花粉情報を可視化しながら対策を取ると良いかもしれません。

 

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