Aiとは?人工知能の定義とは一体何かーAiの歴史ー

Aiの基本から、応用編までさまざまなAiに関する情報をとりあつかっているAiチョイスですが、
そもそも、Aiとはなんぞや?といった説明をすっとばして、ただ情報ばかりを掲載していてはいけない。
ということで、Aiチョイスに訪れてくれた初めての方やAiって結局なんなの?へAiの基本的な概念から
今の生活で使われているAi、そしてこれからのAiが目指しているものついてご紹介いたしまうs。
目次
Ai(人工知能)とは?
AIとは、Artificial intelligenceの略で日本語では”人工知能”と直訳されます。しかし、この人工知能という言葉そのものがSF小説や映画などで広く使われてきたため、人工知能=人工的に作られた脳で機械が自分で物事を考え始めるといったことを想像されるのではないでしょうか。
事実、多くのAiメディアでもまずこの人工知能の力量について言及していますが、そこまでの技術はまだ世界には存在しないことになっているようです。ネットの中で騒がれている人間を超える人工知能が生まれ世界に変革をもたらすといわれているシンギュラリティはまだ先の未来とされています。
人工知能の定義は定まっていない
人工知能=Aiとは、人間の脳内で無意識におこなっている判断や推測などを模倣するもの
であるということです。Aiにまず人間の脳内でどのような判断が行われて動作に結びついているのかというものを理解させていく必要があります。そのため膨大な量のデータをAi読み込ま判断させるプログラムを組み立てていくものです。
例えば、リンゴとミカンの写真を見比べてどちらがミカンであるのかという判断をさせるために色の判断基準をさせることができます。またカラーでの判断が難し場合にはミカンとリンゴの形や表面の凹凸具合で判断させる必要があります。しかし、この表面の凹凸を判断させるための技術というものはないようです。
しかし現状におけるAiの考え方や技術は今過渡期を迎えており、明確な定義は存在しておりません。
人工的につくった知的なふるまいをするもの(システムである):溝口理一郎 北陸先端科学技術大学院大学教授
人工的につくられた人間のような知能、ないしはそれをつくる技術:松尾豊 東京大学大学院 工学系研究科准教授
人工知能とは、人間にしかできなかったような高度に知的な作業や判断をコンピューターを中心とする人工的なシステムにより行えるようにしたもの:IT用語辞典
といった具合にAiの解釈においては、どれも解釈の幅を持たせた言い方をしており限定にこれといったものは存在しておりません。
Ai(人工知能)の歴史
Aiにおける歴史は長く、Aiの研究は1950年代にスタートしたといわれています。
人工知能の歴史については、古代の神話・物語から始まるともされていますが、学問分野として
確率されたのは1956年とされたと言われています。ある意味人類を創り出す科学からのアプローチを
していた学問だとも言えます。
そもそも学問を始めるにあたりAi・人工知能の定義について議論がされました。何を持って
人口知能であるのかといものですが、この問いに対して一つのテストが主張されました。それが
チューリングテストです。
人工知能を定義するチューリングテスト
1950年にイギリスの数学者・コンピュータ科学者であるアラン・チューリングが、人工知能を定義する
テストとして提唱したのがチューリングテストと言われています。このチューリングテストとは、
人の判定者が2つの受け答えをするモノを目視せずに、対応のみで人かコンピュータかを判断させるものです。
つまりこのテストの際、どちらかコンピュータかがわからない場合にコンピュータが「思考」しているとしました。しかし現代においてこのテストも人工知能を定義するテストとしては不十分であるとされています。
知能を測る手段として用いられたゲームAi
人工知能といえば、チェスとイメージしないでしょうか。実は1950年代にマンチェスター大学において、
イギリスの計算機科学者のクリストファー・ストレイチーがチェスを打てるチェッカープログラムを開発した。
さらに50年代〜60年代においてアメリカの計算機科学者のアーサー・サミュエルがアマチュアと互角に渡り合える
程度のチェスプログラミングをつくりました。
このような開発が進むことにより、知能を測る手段の一つとしてチェスプログラムであり
人工知能vsチェス棋士もしくは将棋棋士といった構図が生まれました。
ちなみに長い戦いの末、ついに1996年にIBMのコンピューターであるディープ・ブルーが
チェスの世界チャンピオンであるがルリ・カスパロフとの戦い初めて勝利を納めました。
Aiにおける3つのブームの波
歴史からAi(人工知能)を紐解くと、大きくわけて三つのブームがあったとされています、
推論と探索をメインとした第一次Aiブーム
一つ目のブームはまさに、Aiが学問とされた最初の時期になる1950年代〜60年代です。
この頃のブームの基本となるキーワードが「推論」と「探索」と言われています。
「推論」と「探索」というのはあるルールとゴールが決められている中で、コンピュータが
ゴールにたどりつけるように選択肢を選ぶものです。チェスや囲碁、将棋といったボードゲームがそのうちの一つです。
それぞれのゲームのルールにのっとって、多くの選択肢という定石をAiに与え最適な解を導き
出させるものでした。
しかし、ルールやゴールが決まっている状況でのみ動作するAiの限界に世の中が気づきはじめ
そしてフレーム問題といういわばルール外の問題が起きたときにAiは対処できなかったといことで
第一次Aiブームは収束をしていきます。
専門知識詰め込み型による第二次Aiブーム
トイプロブレム(おもちゃ・ゲームの問題)しか解けないとされていた、Aiですが、
医療や様々な専門知識をデータとして蓄積することで、あらゆる状況にも対応できるようにしようという
思いから「エキスパートシステム」がでてきました。これが1980年代の頃です。
しかし、このエキスパートシステムにおいても第一次ブーム同様にフレーム問題の壁が立ちはだかります。ルールがないため、膨大な量のデータをシステムに入力する必要がありそれは時に矛盾を生じます。その結果、単純な物事しか判断できず、複雑な状況下における判断をこのエキスパートシステムは出来ず、やがて第二次Aiブームは収束していきます。
機械学習とディープラーニングによって引き起こされた第三次Aiブーム
第二次Aiブームの始まりから20年後の2000年代頃から再びAiが注目されるようになってきた。それは
2006年にジェフリー・ヒントン(イギリスのコンピュータ科学研究者・現在トロント大学およびGoogleに籍をおく)によりディープラーニングが発明された。これにより膨大なデータにおいてもAiの元でありシナプスの代わりとも言われているニューラルネットワークの階層を深く掘り下げることができるようになりました。
さらにビックデータと言われるようになり、大量のデータを元に音声認識や画像認識、文章理解などがすすんでいます。
まとめ
Ai(人工知能)とは、私たち人類にとってのある意味神への挑戦というところからスタートしている分野です。ある意味宗教的でもあり、タブーのような怖い部分も含みますが、細微な特徴を見つけることができるディープラーニングにより50年問題であったフレーム問題についてもこれで解決し、2045年問題へと続くような気がします。
一方でこのAi(人工知能)を取り入れたサービスや商品が今次々とリリースされています。これからのビジネスを発展させるにおいて様々な分野においてこのAiは欠かせない存在になることは間違いありません。ぜひAiチョイスにて自身の分野におけるAiサービスや商品、ヒントを見つけていただければと思います。